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IN/SECTS vol.03 特集 クロスカルチャー2011   2011/4/25 青幻舎




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IN/SECTS vol.02 特集 ローカル・アート   2010/9/15 青幻舎




インセクツ01

IN/SECTS vol.01 特集 ひとり   2009/10/11 青幻舎

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インセクツ00

IN/SECTS vol.00 特集 生駒   2009/5/15 青幻舎

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創刊にあたって

コンビニに『2分で相手の心をつかまえる話法』という本が売っていた。
うろ覚えなので、タイトルが完全に正しいかどうか疑問は残るものの
「相手の心をつかまえる話法」ではなく、
その頭に「2分」というものが付いていたのは間違いない。
これって、ものすごいスピードだ。何十年もかかって、
相手を口説き落とす(女性のことだけではなくて)人もいるなんて話が、
わずか2分でつかまえることができるのならば…。
なんてインスタントな!、もとい、なんてコンビニエントな!と思ってしまう。
ついにここまで来たかって感じだ。
特に近年、人が何かを求めるスピードはテクノロジーの進歩によって
ますます加速している印象を受けることが多い。
でも、僕はそれが本当に求められていることとは思えない。
自分のことを考えてみると、のんきだし、
言ったことはすぐに忘れてしまう(このスピードは、早いかも)ということもあり、
ゆったり暮らしていければな、なんてことを思っていたりする。
別にのんびり行けばいいと主張しているわけではないのだが、
2分でつかまえられるものが大事なものだとは思えない。

僕の日常的な話をさせてもらうと、毎日、ボーっと新町を抜け南船場の事務所に通っている。
遅刻もするが、たいてい決まった時間に御堂筋を横断している。
ものすごく単調だ。
でも、その単調な時間は、事務所を移転してから1年半の間に、
3000分ほどの時間になっている。前述の2分に比べて、ものすごく長い。
もちろん長ければいいなんてことは思わない。
でも、この時間的なプロセスが、僕と事務所の関係性を表し、構築しているひとつの要素だ。
たとえ単調でも、そこにはいろんな情報が詰まっている。
たとえば、偶然、いつも髪を切ってくれている美容師さんに、
信号待ちで会ったやら、ものすごい別嬪さんが、横を通り過ぎたとか、
馬鹿なことしか思い浮かばなくて申し訳ないが、そのすべてが僕の体験である。
実感とは、そういう体験の積み重ねの中から、
湧き出るようにできていくもんじゃないだろうか。
だから、僕はこの雑誌で、自分たちが実感したものを
できるだけ丁寧に伝えていきたいと思う。

2009年5月吉日   松村貴樹


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